山行はたいてい一人である。様々な人から非難もされるが、仲間がいない。登りの歩みは遅い。
つれあいは出不精である。一人の方が気楽で良いが全責任は自分の肩にかかっている。
その為、1年がかりでコースを選択し、ガイドブックを検討し、エスケープルートも頭に叩き込む。山行にガイドブックは携行しない。一人の為、人がぞろぞろ行く所しか行けない。下調べもせずに行った雲取は非常に教訓となった。
滑落したらヤバイと思った所では、辛抱強く次のグループが来るまで待つ。フエも持っているが。
その人達の後ろをとっとと歩く。たまには頼み込む事もあるが。危険箇所を過ぎたら高山植物、景色など、のんびり見ながら歩けばいい。天候が悪ければ山小屋で停滞。
日程にしばられずに動けるメリットである。ちなみに、非力な私の荷物は3キロである。しかし、防寒ジャンパー、カッパ、傘、帽子、軍手など、必要な物は今の所不具合ない。
みんな驚いてくれるが、これらの写真はすべて使い捨てカメラで撮ったものである。軽いし、失敗も少ない。メカ音痴の私には、高級なカメラを使いこなすなんて無理。
けっして一人がいいとは思っていないが、”どこを歩いたのか、わからない”という団体登山よりは中身が濃いかな?と思ったりもする。 なんか、人まかせの登山を聞く。
とりあえず、山へ行ったら、基本的には午前中しか行動しない。カミナリが大キライなのである。 朝は明るくなったら出発する。当然、朝食ヌキ。おなかが弱いので、山へ行ったら朝は食べない。
ボチボチ登っていると、朝食をすませた人達が追いつき、追い越してゆく。(∴人通りの多い時間帯)
ちょっとずつ顔なじみになってゆくのが、また楽しいんだな。私は湯を沸かす大休止はしない。道々、ベビーサラミかアメを口にする。そこの角までちっと登ってはちっと振り返って景色見て、たまにペットボトルの水を一口飲んで。
呼吸がととのったら、とりあえずその次の角まで行って、またひとやすみ。富士山でも同じ。
だって1年に1度。せっかく来たのに、楽しまなきゃ。やっと山小屋に着いたら当然ビール。 体にはよくないんだろうが、旨いんだな、これが。いつかは合戦小屋のスイカも食してみたいが。
そして、山のシロートを自認している私としては、現地で実際に歩いてきた人達をつかまえて、 遠慮なくいろいろ聞いて回る。今のコースの状態とか、雪渓の具合とか、歩いた感想とかは
ガイドブック以上に、とても参考になった。 お世話になった皆さん、ありがとうございます! おかげ様で、こんなに楽しい思い出が残りました。
富士山では山小屋の従業員が登山道のゴミを拾っている。気付けのレモンの皮、その他。
それに比べれば北アルプスの登山道はキレイだ。ごくたまにアメの包み紙を見かける程度。 いつまでもキレイであって欲しい。
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