1. 雪の立山に感動
1997年 5月22日〜24日

黒部ダム

子育ても一段落し、はじめての”ぷらっと一人旅”。
信濃大町からアルペンルートで室堂を目指す。バス、トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと乗り継ぐのが、けっこう楽しい。

今日は室堂のみくりが池温泉へ泊まる予定。
ところが5月なのにすごい吹雪。宿まで一人で行こうとしたら、工事のオジさんに”遭難するぞ”と、真顔で注意された。
 

黒部平

電話をしたら旅館の腕章したお姉ちゃんが長グツ持って、歩いて迎えに来てくれた。雪の中を持参のカッパ着て10分少々歩く。スキーやってる人もいる。とっても寒い中、到着した日本一高所の温泉、気っ持ちいい〜。
 

朝の月

 

大日岳

夜半に雪がやみ、朝日をうけて新雪の山々の美しい事。
裏の展望台で ”あそこ、きれいー”と言ったら、近くのおっさんが”ウンウン、大日岳ね”と教えてくれた。初めて間近に雪山の美しさを感じた。

と、白黒のニワトリみたいなのが、とっとと歩いてゆく。

そう、ここはライチョウの営巣地でもあったのだ。写真は撮りそびれたが。
まるで田舎のカエルのようにグゥア、グガァと声がにぎやかだ。
 

立山三山

立山三山である。この時は、いつかこの稜線を歩くなんて、考えもつかなかった。寒さをこらえながら雪の山々を満喫する。
 

みくりが池温泉

中央奥に、なんと剣岳が見えていたのだ。知らなかった。
みくりが池温泉の朝食バイキングは、とても楽しく、おいしかった。
ビールなんか飲んじゃったりして観光気分。今は雪の白さに目が痛いが、再び天候が悪くなるそうで、ボチボチ下山に決定。
 

下山中、黒部湖

白一面の世界から、黒部湖の緑が目に鮮やかだ。週末も近く、下りの乗り物はガラガラに空いていたが、これから登ってくる人の多さに驚いたものだ。
すれちがうトロリーバスが何台も人いきれで真っ白にくもっている。
黒部ダムでは”くろよん記念室”を、ゆっくり見て回る。
 

カモシカ

こんどは上高地をめざす。松本から松本電鉄で新島々へ。ところが道路工事の為、夕方までバス便がない。そこで出会った5人とタクシーに交渉し、行ける所まで乗せてもらう。そこから”人も車も通行止め”の所を徒歩で強行突破。ダンプの運転手さん、工事の人たち、ごめんなさい。
おかげで、初めてカモシカを見つけられて、ラッキーだったけど。

ようやくまたタクシーを見つけて、上高地へ向かう。釜トンネルの話を聞けて面白かった。ユーレイが引っ張るんじゃなくて、傾斜がきついから昔の車はトンネル通過が大変だったんだって。
とっても魅力ある人達だったので、上高地で解散するのが名残惜しかった。

 

はじめて上高地の風景

ここでも天候がよくない。バスターミナルから梓川右岸コースを気持ちよく1時間歩いて明神へ。穂高神社の拝観料を払って明神池も見た。”山のひだや”に泊まる。なかなか良い宿である。

そして翌朝。早く目がさめ、部屋の電灯をつけようと壁のスイッチをいじくってもつかない。と、電灯の下にポチがあるでないの。おもわず手をのばしたら、なんとポチサイズのクモ。いやー、びっくりした。つままなくてよかった。

朝食後、ついに雨が降ってきたので明神橋を渡り上高地へむかう。
今度は梓川左岸コース。かわいいニリンソウがたくさん咲いていた。
心にみのり多く、帰途につく。

 

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