4日目

2004. 7.31

 

 

7:00、ホテルの朝食バイキングは普通だったが、BGMにロバータ.フラッグの”やさしく歌って”が流れていて、大いに気に入った。なつかしい。

さすがに今日は、背負ってきたものに着替える。
7:45チェックアウト。8:14仙台発こんどは仙山線(せんざんせん)に乗る。
地図じゃ、高低は実感できなかったが、けっこうな勾配をガンガン登る。
すごく力強い電車だ。まだ登る。そして長い長いトンネル。
日本の背骨を横切って走る路線だ。

1時間かけて、9:14に山寺駅へ着く。
ホームから山寺がきれいに見える。ほぼ中央の少しくぼんだ所に、五大堂と開山堂が見える。あそこまで登るのかぁ。

コインロッカーが沢山並んでいて、ありがたい。早速、荷物を入れて身軽になる。

正式には宝珠山立石寺。
駅から登山口、根本中堂、芭蕉像、山門へ。ここで300円払う。
1015段の石段を、奥之院目指して登る。セミ、そんなに多くない。

ホームからの山寺
 

開山堂と五大堂(右奥)

開山堂(正面)

卒塔婆みたいな木の上に同じく木の車輪がついているものが、いたる所に立てかけてある。これは、若くして死んだ人の霊に、車輪を回すことによって、早く人間に生まれかわれるようにとの願いだそうである。それぞれ戒名とか、実名とかが記されている。いっしょに、かざぐるまや人形も奉納してあり、遺族の思いがひしひしと伝わってくる。1人、目頭を熱くして登る私。

休み休み、汗を拭きながら、奥之院へは30分。参拝を終えて下りに入る。
と、すぐ下に何と郵便ポストがある。日曜を除く毎日1回、10:00に集めにくるらしい。1000段近くも石段を登って。いやはや、ご苦労なことだ。郵政民営化したら、ここはどうなるのだろう。

途中、駅から見えた五大堂に寄る。よくこんな所にお堂を建てたものだ。
おもいっきり、がけっぷち。
寒村の山々が見えるだけだが、風がとっても気持ちいい。
松島海岸にも、同じく五大堂って建物があったよな。
なんの意味があるのかな。

結構、客が多い。芭蕉が来た頃は、こんなに観光地化してなかったのかな。
大正天皇も、天皇になる前に来られたそうだ。ぼちぼち下る。

 

   
今の時期、山寺から山形間にトロッコ列車が走るそうだ。どこかで指定席券が必要だと見聞きしたので、510円のキップを買ってホームで待つ。

来たのはイベント列車、”風っこ山寺芭蕉号”11:01発。何と、座席指定は1両目だけ。あとの2から4号車は自由席。なーんだ、キップいらなかったじゃん。
ちなみに1、2号車が吹き抜けの列車。風鈴付き。
客は私と親子連れが一組だけ。好きな所に座っていいって。車掌は二人。
でも走りはじめたら、んー、素敵。風がいいね。やっぱり乗ってよかった。

途中から奥羽本線に乗り入れる。
山形駅には11:28着。次は12:09発なので、ちょっと駅の外へ出てみる。
風はあるが、さすがに暑い。女子高校生が”たえられないー”とか言っている。
バス停のベンチで缶ビールを1個飲む。今日もお昼はこれで終わり。

山形から米沢への途中、突然にカッコイイ山形新幹線が、ブァーッとすれちがう。
みんな、たまげる。新幹線って、立派な高架の上を通っているイメージだよね。
ここは、なんと在来線の線路を使っていたのだ。米沢駅にも停まっていた。
妙に短い車両だった。そのあとも、電車を乗り継いで夕食時頃に帰宅する。
今回、けっこう盛りだくさんだった。お世話になった方々、ありがとうございました。